スペイン・ワーホリビザと学生ビザ、どちらの取得がいいの?

2017年から取得可能となったスペインのワーホリビザ。

要件を満たしビザを取得すれば、語学学校に通わなくても1年間スペインに滞在でき、仕事が見つかれば働けちゃうというスペイン好きの30歳以下にとっては夢のような滞在許可です。

しかし、スペインに来たい全ての人にとって、ワーホリビザの取得が最良の方法なのでしょうか。

今回は、ワーホリビザの良い点・悪い点についてお話しようと思います。

 

スペインワーホリビザ

良い点:

1)ビザを取得してしまえば、正直1年間何にもしなくてもスペインに滞在することができる。すなわち、学校に行かなければならないという足かせがないので、日程・時間を自由に使ってやりたいことを行える。

2)現時点では、スペインワーホリビザがそこまで知られていないため、ビザ取得の難易度がそこまで高くない。

3)提出しなければいけない残高証明書の要求金額が、学生ビザよりも低い。

 

悪い点:

1)ワーホリビザはまだスペイン人の間であまり浸透していない。従い、仕事を探しているときにビザの種類について理解してもらえず、「雇えないよ。」と言われてしまう可能性も。

2)ワーホリビザを持っていれば理論上就労は可能だが、やはり最低限のスペイン語(+最低限の英語ができることが好ましい)ができないと仕事を見つけることはとても難しい。

3)1年経ったのち、もう少しスペインでの滞在を延長したいと思っても、ワーホリビザでは滞在期間を延長することはできない。

ワーホリビザ取得希望者の中には、すでにスペインに滞在したことがあり、もっと長期で滞在したいからという理由で申請する方も多いかと思いますが、ワーホリビザ保持者は滞在期間を延長することはできません。この点、学生ビザで1年間滞在し、その後滞在を延長したい場合、要件を満たしていれば滞在期間を延長するこができます。また、学生ビザで3年間滞在後、雇用してくれる会社が見つかれば、労働許可の取得も不可能ではありません(2019年2月現在、以前と比べて学生ビザでの3年滞在後の労働許可切替申請の難易度が上がったとのことで、必ずしも労働許可が下りるとは限りません。)また、学生ビザ保持者も、必要要件を満たし、雇用主が然るべき手続きを行ってくれれば、週20時間の範囲で就労することも可能です。1年以上スペインに滞在を希望している方、またあわよくば将来スペインでの労働許可取得なってできないかなーと考えている方は、ワーホリビザだけではなく学生ビザでの滞在も視野に入れて考えることをお勧めします。