スペインで大学院留学

スペインと聞くと、太陽さんさんで食べ物やお酒も美味しく、休暇には最高なところというイメージを持っている方が大多数かと思います。そんなスペイン、こんつめて勉強する場所というイメージは皆無ですよね?

しかし、昨今スペイン留学にいらっしゃる方達の中で「大学院留学」の方が増えているのをご存知ですか?

私の高校時代の友人と久しぶりに会話をした際も、「うちの主人、今度マドリードのビジネススクールに留学するんだよ!」なんて話を聞いたり、娘の日本語の先生もバルセロナ大学の大学院へ留学中だし・・・。当社の取締役である豊田も、マドリードのビジネススクールの卒業生です。

では、なぜそんなに大学院留学が増えているのでしょう?

 

1)世界トップレベルのビジネススクールが集結している。

世界トップレベルのビジネススクールは圧倒的にアメリカに多いのですが、QS World University Rankings: Global MBA Rankings 2018によると、10位にマドリードのIEビジネススクール、17位にバルセロナのESADEビジネススクール、24位にIESEビジネススクールがランクインしています。マドリード、バルセロナ両都市とも気候的にも過ごしやすく、日本人が生活しやすい住環境も整っているため、ご家族を同伴して留学にいらっしゃる方も多い印象です。

ちなみに、ご家族帯同の場合、学生の家族ビザというものが存在するので、ビザ取得自体は複雑ではありません。大学院があるのが山手の治安の良いエリアであり、近くには子供の幼稚園やインターナショナルスクール等もあるため、学校近辺にピソを借りて生活されている方も多いようです(バルセロナの場合)。

 

2)スペインの大学でも、英語で学位が取れるコースが増えている。

私自身、10年前にBarcelona Institute of International Studiesという学校で国際関係のマスターコースを修了したのですが、その当時の私のスペイン語力といえばDELE中級に合格したばかりのレベルで、アカデミックな内容を完璧に理解するには程遠いスペイン語力でした。そんな私がどのように授業を乗り切ったかというと・・・スペイン語と同じ内容のコースが英語でも開講されていて、ほぼ全てのコースを英語で受講したからなんです!

法律事務所時代に一緒に働いた元同僚(日本人)は、英語で開講されるバルセロナ大学の法律関係のマスターに通っていましたし、他にもバイリンガリズムに関する英語のマスターを受講されている方もいました。今はバルセロナに限らず他の都市の大学でも、英語で開講されるマスターコースが増加傾向にあります。英語で授業を受けながら、生活の中でスペイン語を習得できれば一石二鳥ですし、今後中南米をはじめとするスペイン語圏の経済発展がさらに進むことを鑑みると、キャリアを考えた場合スペイン語圏での留学経験者は他の英語圏の留学生と差別化を測れるのではないかと思います。