新スペイン語検定「SIELE」とは?
英語の語学レベルを証明するテストとしては、英検を始めTOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検等色々な種類の試験がありますが、スペイン語の試験というと何を思い浮かべるでしょうか。
一般的に広く知られていて世界的に認められているものはDELE(デレ-Diploma de Español como Lengua Extranjera)ではないかと思います。
私自身、DELEがまだ3レベルしかない時代にDELE INTERMEDIO(中級)、現在のレベル設定になってからC2(最上級)を受験し、合格しました。
2016年に導入されたものの、まだあまり知られてはいない、スペイン語のレベルを証明する新たな試験があるのをご存知ですか?
SIELEはServicio Internacional de Evaluación de la Lengua Españolaの頭文字をとったもので、インスティトゥト・セルバンテス、メキシコ国立自治州大学、サラマンカ大学、ブエノスアイレス大学という世界的な4つの文化・学術機関が振興に努める新しいスペイン語試験であり、スペイン語の運用能力を測る認定試験です。
DELEは筆記および口頭試験後、テストの結果がわかるまでに最低3ヶ月ほどかかるのですが、SIELEはコンピューターを使用して試験を受け、3週間で結果がわかるということです。
また、DELEはスペインのスペイン語を標準として問題が作成されていますが(受験するレベルが上がれば、リスニング等で南米スペイン語の内容が流れることもありますが、根本的にスペインのスペイン語をベースとして作成されています)、SIELEの試験ではメキシコやスペインと連携し、広範囲に及ぶスペイン語圏の地域文化的多様性をも盛り込んでいるとのこと。
SIELEの各試験では、少なくとも3つ以上の多様なスペイン語が組み合わされて構成されているとのことです。
またSIELEの試験では、合格・不合格という形で結果が出るわけではなく、1〜1000点というように結果は点数表示になります。これは、英語の試験でいうTOEICやTOEFLのようなもののようです。
日本ではまだ東京のインスティトゥト・セルバンテスでのみの受験になるそうですが、スペインでは受験会場が増えているようですので、留学中の皆さん、DELEと合わせて受験してみるのはいかがでしょう。
https://siele.org/